保険の必要性 〜我が家の考え方〜
●保険で得することは考えない
●万が一の時に生活していける最低限の保証をつける
保険会社は“保険”という商品を売って商売をして利益を出しているので、基本的に保険は損する商品と考えています。
払った金額>支払われる金額
宝くじみたいなもので、当たれば払った以上の金額が保険金として払われるけど、期待値としてはマイナスです。損するようにできています。
それでも保険に入るのは、予期せぬことが起きた時に、金銭面でものすごーく困ることが起きた時に備えるためです。
したがって、ものすごく困りそうな事態を防ぐ最低限の保障がついているものを選ぶことが大事。必要以上の保障はつけないようにしましょう。
保険の払い込みの代わりに十分貯金しておけば、働けなくなった時も、医療費がかかった時も、そのお金でカバーできるし、何も起きなかったらそのお金を別のことに使えます。(旅行とか!)
最低限の保障ってどれくらい?
では最低限の保障はどれくらいなのでしょうか?
病気や怪我でかかるお金
この数字は、2010年4月に行われた、2年に一度の診療報酬改定に伴う保険点数をもとにしたもので、患者負担3割の場合(以下同じ)の平均値を出している(下の表)。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/1578
これを見ると、たとえば初期の胃がんで内視鏡治療を受けた場合、入院日数の平均は8日間で患者負担は12万4800円となっている。これがさらにがんが進行してしまって腹腔鏡下手術をすると、11日間の入院で44万7000円。開腹手術となると、入院期間が12~14日に延び、47万8500円かかる。以下、大腸がん、肺がん、前立腺がん、脳卒中、心臓病の治療費の平均を示した。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/1578
3割負担で1番高いのが脳出血の場合で126万6000円です。
ところが高額療養費制度があるので、実際は1ヶ月の自己負担額は最大でも約12万円になります。
更に私の場合は、会社の健康保険組合の給付があるので約6万になります。勤め先によるので勤め先の制度をよく調べましょう。
医療保険に入っていた場合はいくらもらえるのか?
もちろん保険の内容によりますが、多いのは入院日額10000円とかですね。
1ヶ月あたり10000円 x 30日間 = 30万の保険金が出るので、自己負担額6万円を大幅に上回る額をGETできます。
ただ入院限度日数が120日くらいの保険が多いです。さきほどの脳出血のような脳血管系の病気はリハビリが長引くと150-180日間くらいなので、途中から保険金はもらえなくなることには注意です。
保険に入っていたら自己負担額を上回る額の保険金が手に入るけど、保険に入っていなくても払えない額ではない、ということです。
その保険金を得るために、いくらの保険料を支払う?
数多ある保険の中でも、保険料が安い県民共済は月2000円の保険料です。入院1日につき1万円の保険金が支払われます。
年間24000円の保険料なので、3年間払い続けると72000円。治療費の高い脳出血の場合でも自己負担額は6万円なので、3年間保険料払うなら普通に治療費払えます。
3年に一度の頻度で脳出血になることは考えにくいから、払った保険料が無駄になる可能性の方が高いです。
医療保険要らなくないですか?
でもでも、先進医療特約は必要なんじゃない?
では健康保険が適用にならず、高額療養費制度も使えない、先進医療はどうなるのか?についても確認したいと思います。
先進医療でかかる費用について、こちらのサイトがわかりやすいです。
https://www.hokende.com/columns/family-budget/21
高額なものはガンに対する重粒子線治療309万や陽子線治療264万円です。
これが全て自己負担となるのは確かに厳しいです。しかも一回だけとは限らず何度も受けるとしたら、あっという間に1000万超え。
やっぱり保険は必要???
でもちょっと待ってください。その治療、本当に受けますか?
先進医療という名前で、最先端の効果が高い治療だと思いがちですが違います。
先進医療は実験段階の治療法で効果は未知数。安全性も有効性も認められていません。データが蓄積されて認められれば「標準治療」に昇格して健康保険が適用になります。
効果が分からない高額な治療法をあなたは受けますか?そもそも受けたくても、実施している病院は少なく、色々な条件が整って、医師がやるべきと判断した時しか行われず、受ける確率がかなり低いです。
(まあ私の祖父はガンになったときに粒子線治療を受けましたが。。。)
藁にもすがる思いで先進医療を受けたくなるのかもしれません。ここは人によって考え方が分かれるところです。
私はエビデンスを冷静に見つめて、先進医療を受けないし家族にも受けさせないという姿勢でいたいです。
標準治療で治らず、保険適用外の治療に頼らなければならないくらい進行しているのであれば、助からない確率はかなり高い。高額を支払って効果未知の先進医療を受けることはきっとないな、と思います。
なので先進医療特約も要らないという結論です。それでも先進医療を受けたいという人は、医療保険に入り先進医療特約をつけましょう。
病気や怪我で働けなくなった場合は?
あと気になるのは、病気やケガをして働けない期間は仕事ができず給料が入らないことです。
夫婦共働きの場合は心配いらないですね。
またこちらも会社の福利厚生等があります。働けなくなった場合の保障はどうなのか、自分の会社の福利厚生をじっくり調べてみました。
私の勤め先では、病気ケガで仕事できなくなった場合、27ヶ月間は手取り相当額が支給されることが分かりました。給料同等のお金をもらいながら、治療に専念できるわけです。なおさら保険は必要ないです。
会社にお勤めの皆さん、まずは会社の福利厚生ちゃんと調べてみましょ!!
我が家の結論
医療保険は必要ない!です。
健康保険と高額療養費制度があるので、保険がなくても大丈夫です。保険料を支払う代わりに貯金しておく方が使い道に応用が効くのでGOOD!